はなきんの夜に押される

花の金曜日略して『はなきん』。
私が一週間で一番幸せを感じる今日この日の帰り道。
はなきんならば満員電車の苦痛も何のその。
と浮かれつつ読書をしていたまるやまは、突然の痛みに顔をしかめました。
なんだか、物凄く、押されている・・・
前に居るおばさまが、妙にぐいぐい押してくるのです。
痛いいたい痛い。痛いし暑い。痛い。暑い。
隅っこに圧し付けられ、肉が変形しても、尚も執拗などすこい!
決まり手は押し出し。メトロで繰り広げられる静かなる大一番。
しかし土俵外に解放される事すら叶わない悪夢を乗せて、電車は走り続けます。
よくよく見れば、おばさまは私に寄りかかっているよう。
大きなリュックを背負っているので、
寄りかかっているのに気付いていないのかもしれません・・・
が、そのリュックに何か硬いものが入っているので、これがまた痛い。
悪意無くとも、おばさまの暴挙許すまじ!私は壁ではありません!
心の中でリュックを棚にダンクしつつ叫ぶも、
小心者のまるやまは俯いて小さくウウウと唸るより他はありません。
中国語風に言うなら、
熱気満車内攻撃的超圧、丸山半泣熟女満足
てな具合です。
その後、おばさまは新宿で降車。
ぐいぐい地獄からも開放されました。
痛む腕と肩、乱れる息。
これはもはや「じんわり暴行」と呼んでいいのではないだろうか・・・
車窓から東京砂漠の夜空を見上げ、心のジップロックに少し何かを入れました。
そんなはなきんの夜です。









