岩井おばさまの心

壁際で本を90度に立てている不審者・・・
朝ばたばたしていて、
よく見ずに適当にバッグに詰め込んでしまったのが、
よりによって岩井志麻子さんの『楽園(ラック・ヴィエン)』。

楽園(ラック・ヴィエン)
角川ホラー文庫
桃色言葉が出てこないページは無く、
次から次へと繰り広げられる、めくるめく官能ワールド。
万一他の人に見られたら間違いなく「この女…」と誤解されそうな一冊なのですが、
ベトナムの重く甘い空気に酔い、
この人の正体は?結末は?とぐいぐい引き込まれ、
家に着くまでに読みきってしまいました。
色んな意味で疲れた。。。
しかしホラーと官能って、合うなあ。
彼女が作り出す、どろどろに腐った闇は、
ちょっと浸るだけなら最高に心地よいのです。
お気に入りの言葉は、
「すべてが綺麗な飴色の痩せたベトナムの男達。
何故にあの混沌の中から、私はあなたを選んだのか」
この一言から一気に収束していく、怪しい謎にぞくぞく。







